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デモンズソウル

久々にPS3で遊んでいる気がする。

フロムソフト製作のハード路線RPG、「デモンズソウル」だ。

ネタバレは書かないが、これからプレイするから何も見たくないって人は読まない方がいいかもしれない。
デモからしてわくわくさせてくれる。プリレンダリングCGと言えども、アーティスティックな造形が実に魅力的だ。

ゲーム中は常にオンラインで、他プレイヤーが地面に書き残したメッセージ(定型文で入力)や、協力プレイ(あるいは敵対プレイ)がひとり用ゲームとシームレスにつながっている。
大げさじゃなく、それでいて効果的なネットワークの使い方だ。
オンラインゲームなのでプレイ前にはお決まりの「同意」ボタンが現われる。

まずはキャラメイク。洋ゲーライク、てかFALLOUT 3オブリビオンでお馴染みの、自由度の高い顔のカスタマイズだ。
オブリビオンほど化物顔にはならないので安心できる(笑)

故あって、世界を脅かすものの探索と排除の冒険に出るプレイヤーキャラ。

異世界への通路を抜けて立つのは……古城?

この雰囲気抜群なヴィジュアル。ウィザードリィを視覚化したか、ICOの世界をもっとダークにしたか、そんな映像が冒険心をかき立てる。

でもこのゲームの真骨頂は映像の美しさではない。
右手と左手に持った武器や盾を自在に操り、リアルタイムに襲い来る敵を華麗な剣技で蹴散らしていくアクション性の高さが一番のウリだ。
敵の動きを見極めて、攻撃はしっかりと防御し、隙を突いて反撃しなければ、雑魚敵にもあっという間に殺されるシビアさが緊張感を高めてくれる。

ゲーム開始早々、自分の運命を左右する出来事に巻き込まれる主人公。

異世界で暮らす人々と共存しながら、当初の目的を果たすために行動することになる。

このゲームのオンラインを使った機能のひとつが血痕システム。
ネットワーク上のどこかで死んだプレイヤーの情報は、「血痕」となりゲーム中のフィールドに出現する。

これに触れることでそのプレイヤーが死亡したときの動きを、他のプレイヤーは見ることができる。
他人の死に様を見ることによって、致命的な罠や敵の危険を回避することができるというわけだ。
早速血痕に触れてみると、どこかで死んだ誰かの影が階段を駆け上り始める。追いかけろ!

あ、飛び降りた……(笑)

さらにオンライン機能を利用して、フィールド上の床や地面にメッセージを記すことができる。

メッセージは定型文から選択して組み合わせる形なのである程度内容は制限されるが、ゲームを進めるのに必要なメッセージは残せるようになっている。
もちろん中には、落ちると死ぬ崖っぷちに「ここから飛び降りると……」なんて意味深なトラップメッセージを書き残すプレイヤーもいる。
しかし、メッセージは他人に評価してもらうことで自分のHP回復につながるから、まともな人なら人の役に立つメッセージを残そうという気になるというものだ。

敵が増えてくると、立ち回りもよく考えないと、ひとりの敵に強力な攻撃を食らわせている間に、周囲の敵から総攻撃を食らうなんていう展開もあり得る。

主人公の命綱とも言える武器は、両手にそれぞれ2種類ずつ装備し、切り替えて使用できる。
デフォルトは剣と盾のようだが、もちろん両手剣も可能。当然防御は難しくなる。さらに装備品の重さによって、主人公の動きが大幅に制限されたりもする。
この辺りの細かいパラメータも古風なRPGをアクションゲームに取り入れた感じで実にストイックなゲーム性に仕上がっている。

敵もバリエーションに富んでいる。わかりにくいけど、これは剣で攻撃するだけでなく、火炎瓶を投げてくる敵。

単純な攻撃だが、しっかり防御しないと大変なことになる。

遠くの丘にドラゴンを発見!何気ないファンタジー世界の表現が嬉しい。

古城の橋に密集して主人公の進撃を阻もうとする敵。どうやってここを突破しようか。
そんなことを考えるのが楽しい。

って、突如ドラゴンが飛来!さっきのドラゴンか!

強烈なブレスを吐くドラゴン。ちょww敵が燃えていくwww

こっち来た!wwww

まともなファンタジー小説なんかでは、ドラゴンは到底人間がかなう相手ではないクリーチャーとして描かれるのがほとんどだが、このゲームでもそれは同じ。
とにかく強力な敵からは逃げないと一発で死んでしまう。自分の力量が及ぶ相手かどうかを見極められることも重要な能力なのだ。

さすがのドラゴンも狭い通路には入って来れないらしい。
こういうところもいかにもファンタジーっぽくていいよね。

さっきのドラゴンの巣を発見……って、2匹いたのか!つがいか!?
ドラゴンの足下には焼け焦げた何か(人間だろう)と、アイテムを示す光がたくさん……取りに行くべきか?

ドラゴンの宝をかすめ取るのはファンタジーの定番。
そっと行けば見つからないんじゃね?

って、すぐに見つかった!wwwムチャクチャ怒ってるよ!

わかった!怒っている隙にさっきの橋渡っちゃえ!

こっちにはさっきの残党が。お前ら空気読めよ!

ああぁぁぁ、またドラゴン来ちゃったよww

それならさっきのドラゴンの巣だ!1匹がねてる間にお宝いただき!

あ……尻尾……

直撃っ!m9(^Д^)プギャー!

死にました……

ちなみに死んだ場合、「ソウル」というアイテムや能力値と交換できるお金のようなものが死んだ場所にドロップされる。
復活後、その場所まで無事にたどり着ければ、それを回収することができるわけだ。この辺もウィーザドリィライクだよなぁ。

序盤をプレイした感じでは、世間で言われるほどマゾゲーではない。アクション部分が割としっかりしているので、気をつけてプレイしていれば不条理な死に方はしない感じだ。難易度もどうにもならないほど高くはない。
ただ、油断をすると雑魚にも殺されたり、ドラゴンみたいに一撃死のあり得る敵がいたりするところは最近のゲームとしてはシビアかもしれない。
しかもゲームは常にセーブされている、いわゆるウィザードリィ方式なので、死んでソウルを失ったからといってリセットしてやり直すことは許されなかったりする。最近見なくなった潔いゲームシステムだ。
まだ他にも、武器の強化システムや、ネットワークによる協力プレイなど、魅力的な要素がたくさんあってゆっくりと楽しめそう。先が楽しみなゲームだ。

Demon's Souls(デモンズソウル)

Demon's Souls(デモンズソウル)