3Dを目指して / ゴルフ / FC
ファミコン初期の名作ゴルフ。
昔から家庭用ゲーム機やパソコンにはつきものだった、おじさん向けゲームソフトと言えば「ゴルフ」である。ファミコンもご多分に漏れず、その歴史の初期からゴルフがリリースされている。
このゴルフ、画面を一見してわかるように、地形に影がついているのがわかる。そして、ホールは遠くへ行くほど小さくなっているように描かれている。そう、遠近法を利用して奥行き感を出そうとしているのだ。(もっとも、木は同じ大きさなので完全な遠近法にはなっていないのだが)そして、ショットしてみるとわかるのだが、フェアウェイ上に描かれる影によってボールの高さがどれくらいであるか、実に説得力を持って表現されている。
今でこそゴルフゲームは3D表示が当たり前であるが、当時はゲームセンターに置いてあるゴルフゲームも、真上から見下ろしたものが少なくなかった。そんな中で、ファミコンのゴルフは、早いうちから3Dを意識した画面デザインを目指していたのである。固定画面でスクロールすらしない狭い画面の中でも、リアルなゴルフボールの表現が可能だったのはそんな工夫があったからだろう。
プレイヤーキャラがマリオ風というのも愛嬌があってよかった。