もう10年以上も聞いていなレッチリ。昔と結構変わっていて驚きます。
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その昔、職場にいたイギリス人の同僚が、レッチリのファンだと言っていた。お前の国にはもっとマシな音楽があるだろ！…とは言わなかったが、そんな彼にCDを借りたりして聞いたのがレッチリの最初の経験だった。ハードロック的な音作りではあるが、基本ファンキーで、ときにラップなノリも入ってくるミクスチャーな感じは、ごちゃ混ぜ感を嫌うぼくの耳には馴染まず、到底好きなバンドにはなり得なかった。しかし、今またこうして聞いてみると、その音楽性は様変わりし、比較的穏やか。メロディを大事にしつつ、ファンキーさを隠し味に、そしてしっとりと哀愁すら感じさせる曲作りには好感を覚える。これは時代性の表れなのか、それともメンバーチェンジや彼らが年齢を重ねたことによる自然な音楽性の変化なのか、その辺りはよく読み取れないが、それでも非常にキャッチーな好ましいバンドになっている。角が取れるというと、ロックバンド的には日和ったとも、つまらなくなったとも取られることも多いだろうが、個人的には悪くない変化である。可愛らしいジャケットと相まって、親しみのわくバンドとなったレッド・ホット・チリ・ペッパーズなのであった。
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