出る出るサギのカニエ・ウェスト。
普段ヒップホップもラップも聞かないので、どうでもいいのだが……音楽配信サービスTIDALだけでの配信を宣言していたカニエ・ウェストのTHE LIFE OF PABLOが、今年の終わりになってGoogle Play Musicでも聞けるようになったので、一応聞いてみたりした。
インスピレーションに導かれたフレーズとラップの切り貼りのような楽曲群は20曲にも及び、その時点でアルバムとしてのまとまりはどうなんだ、とか、楽曲の完成度大丈夫なのかという疑問が浮かぶわけだが、本当に作りっぱなし投げっぱなしみたいな死に損ないラップが横たわるモルグのようなアルバムで、音楽のネット配信時代の到来がこんな事態を招く可能性があるとすれば、まったくもってネットけしからんと言わざるをえない。
アルバムを出す出すと言って出さないのも、TIDALのみの配信でApple社に喧嘩を売ってみるのも、すべてが炎上商法の延長で、稚拙なビジネスと言わざるをえない。こういうアルバムを話題として持ち上げるマスコミも同罪だよ。
