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今週のアルバム

BALANCE / VAN HALEN

Balance

Balance

1995年、サミー・ヘイガー在籍時のアルバム。
この後サミー・ヘイガーは脱退することになるわけだが、そういうことは関係なしにクォリティの高いアルバム。
呪術的な詠唱と粘っこいギターリフでうねるように展開するミドルテンポの1曲目"The Seventh Seal"、いかにもアメリカンなポップさを持った2曲目"Can't Stop Lovin' You"、3曲目"Don't Tell Me(What Love Can Do)"はMTVでPVが盛んに流れていた曲でリバーブを聴かせつつ歯切れのいいリフが印象的なナンバー。余談だが、このPV見て恰幅良くなったエディに驚いたりしたものだ(笑)
パーティロック的な明るいノリの4曲目"Amsterdam"はコーラスもギターも楽しげに暴れまわる。続く5曲目"Big Fat Money"は一転してアップテンポの爽やかな曲。
そしてアルバムは中盤で効果音的なインスト小品の6曲目からキャッチーなバラードの7曲目"Not Enough"へと展開する。
続く8曲目"Aftershock"は80年代の香りすら感じさせるちょっとシリアスなメロディと元気印のリズムが楽しめる。
9曲目"Doin' Time"は再びインスト。不思議なパーカッションの演奏(笑)
で、10曲目"Baluchitherium"もインスト。こちらは分厚いギターのハーモニーと奔放なメロディが聞ける。
11曲目"Take Me Back(Deja Vu)"はアコースティックギターをフィーチャしたバラードで、後半はディストーションギターも乱入して盛り上げてくれる。
アルバムのラストは"Feelin'"、しっとりした雰囲気から一転して疾走するギターソロ、そしてアンサンブルによる重厚なクライマックスとしっかり盛り上げてくれる。
全体的にいい音で録音されているし、本当にいろいろなところが「バランスよく」完成されたアルバムだ。
今週はこれを聞き込んでみます。