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デッドバイデイライト いつもの悩み

 デッドバイデイライト では、ときどきフェン・ミンを使う。
 
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 フェン・ミンは、おかっぱ頭がヘルメットのような、ゲーマーで修理得意キャラ(という設定)である。
 
 今日はたまたま調子よく、発電機を全部修理してあとは脱出というところまでスムースにいった。
 しかし、そこから2人が吊るされ、あっという間に天に召されてしまった。脱出直前に大惨事が起こるのは、このゲームではよくあることだ。
 そして、残った2人のうち、僕の操るフェン・ミン以外の1人が吊られてしまった。
 
 今、マップの彼方にあるフックに吊られた仲間を助けに行けば、確実にキラーの餌食になるだろう。
 しかし、ここで助けに行かないのは人としていけないことのような気がしてならない。
 助けに行って全滅するのと、自分だけ非常口*1から逃げるのと、どちらがよりよいのか。
 吊られているあの人も「せめて1人は脱出してほしい」と思っているんじゃないか。
 
 悩みに悩んだ僕は、折衷案を取ることにした。
 非常口と、フックに吊られている仲間の中間地点までしゃがみながら、ゆっくりゆっくり進んでみた。
 一応助けに行く努力をしてみたわけだ。
 これで人道的な責務を果たしたことになるんじゃないだろうか。
 状況から言って、助けるのが難しいことは向こうも理解してくれるに違いない。
 
 と、そこで吊られた仲間の命が尽きた。
 脱兎のごとく非常口へ向かうフェン・ミン。
 
 そして、無事脱出。
 心なしか、フェン・ミンのヘルメットのような髪に隠れた顔は、後ろめたい表情をしているかのように感じられる。
 
 これがデッドバイデイライトにおける、ゲームの攻略より難しい、いつもの悩みである。

*1:最後の1人になると、キラーに襲われる危険を犯して出口を開かなくても、マップのどこかに非常用の出口が自動で開くのだ