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フェイト/ステイナイト[レアルタ・ヌア], グリムグリモア

『フェイト〜』はアドベンチャーゲームなので最後まで根気が続くか微妙。でも『ひぐらし〜』みたいな例もあるので一応プレイしてみる。
グリムグリモア』は大好きなRTSのコンシューマ版という感じのゲームなので期待して買ってみた。

とりあえず『グリムグリモア』2時間プレイ後の雑感。

最近たまたま初代の『Age of Empires』をやっていたのだが、ゲームシステムとしてはそれに似た感じのリアルタイムシミュレーション。

コンシューマではRTSってあまり無かったせいか序盤にチュートリアル的なシナリオが豊富に用意されていて、ネットを見ていると否定的な感想ではその辺りが批判されている感じ。
でも『グリモア』という魔導書を入手して召喚できるユニットが増えてくると一気にやることも増えてRTSらしい忙しさに神経を尖らさざるを得なくなる。
それが楽しい。

この手のゲームはマウスが使えることと、戦場全体を見渡すために高解像度の画面モードが必要かと思えるけど、それがPS2ではできないので明らかにマイナス要素。
しかし、コントローラの十字キーとボタンに上手く機能を割り振って同じ種類のユニットを一片に選択できたり、重なって見えにくいキャラを順次選択していったりということが簡単にできるように工夫されているので、RTSのマウス操作未経験者ならまったく気にならないだろう。
マウスに慣れていても問題なく操作できるレベル。

確かに解像度が低くて一気に見渡せる範囲は明らかに狭いのだが、それを逆手にとって画面の1/4程度は占めるんじゃないかという巨大なドラゴンをユニットとして採用してみたりして、むしろ見た目の派手さ、豪快さを選択している。その思い切ったデザインは見事。
まぁ、見難いと言われればその通りだが、それを言うならRTSはPCでやればいいってことだな。

それよりも『精霊魔法』とか『黒魔術』といったゲーム等ではお馴染みの単語を使いつつ、独特のファンタジー観を作り上げているところが秀逸。
ファンタジーアースのイラストを描いている前納浩一の絵柄とか、『伝説のオウガバトル』みたいな崎元仁の音楽とか、そのファンタジー観を強化している。
描き込まれた2DCGをAfter Effect(かどうかわからないけど)で加工して生きている人間みたいに動かすテクニックも効果的。

まだ序盤なのでゲームバランスによっては評価が変わると思うが、すご〜く派手ではないものの、コンシューマにしては渋く楽しめる逸品かと。
ネット上に散見される批判は明らかにこの手のゲームをプレイしたことのない人間による意見なので鵜呑みにしない方がいい感じ。
なかなか面白いよ。