TALES FROM THE THOUSAND LAKES / AMORPHIS / 1994 FINLAND

Tales From the Thousand Lakes (Reis)

『耽美派デス』などと形容される彼らだが、2ndにあたる本作ではすでに完成された独特のAMORPHISワールドを堪能できる。いわゆるメロディックデスの走りで、とにかく叙情的で悲哀に満ちたメロディが特徴的。暗く悲しく、そして美しい楽曲が聴く者の気持ちをどこまでも鬱屈させること間違いなし。地を這うようにうねるギターサウンドとクリアな音質で陰鬱さを演出するキーボードの対比が非常に効果的で、唯一無二のスタイルが完成されている。デスメタルらしさを感じさせる部分は淡々と暗黒歌詞を紡ぎ出すデス声の部分だけであるがそれすらも時折艶やかなハイトーンを織り交ぜ、それが曲に輝きを与えている。

Tomi Koivusaari(vo,g)
Esa Holopainen(g)
Kasper Martenson(key)
Jan Rechberger(dr)
Olli-Pekka Laine(b)