事件に至る主人公の心理状態があまり作り込まれていない印象。だから読み終わった後も単なる事件の記録みたいな印象であまり深い感銘は受けない。主人公の行動も、リアルに描写しているような風に書かれているが、インターネットで調べた知識を適当にでっち上げた程度の内容であまり深みは感じられない。
細かな描写と、主人公の心理状態を丁寧に積み上げてこそラストが盛り上がると思うのだが、そういう意味ではいかにも想像で書いているようなストーリーが読む者をがっかりさせる。
タイトルもあまり内容と合ってないんだよね。
- 作者: 新堂冬樹
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2007/11
- メディア: 単行本
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