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ASOの難解なゲームシステム

 アーケードアーカイブスのASOでしばらく遊んでいた。
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 このゲーム、遊べば遊ぶほど「どうしてこんなゲームシステムにしたんだ!?」と、凡人には理解できないところばかりのゲームなのである。
 
プレイを始めて、まず面食らうのが、アイテムパネルの種類があまりに多いことだ。あらゆるアルファベットの書かれたパネルが出現し、何を取るとどうなるのか、ほとんど理解できない。よくわからないまま、なんとなく自機がパワーアップしながらゲームが続いていく。S,M,Lなんてパネルが並ばれた日には、服のサイズでも探しているような気になってしまうというものだ。それだけならまだしも、中にはパワーダウンアイテムも混在しているからタチが悪い。トリッキーな動きの敵を避けながら、アイテムを回収するだけで少々ストレスがたまるゲームなのだ。
 
 さらに、このゲームの売りである、アーマーの装備であるが、地上物を破壊して出現したパーツを3個そろえないと入手できない。なおかつ、パーツを集めている最中に別のアーマーのパーツを取ってしまうと、最初からやり直しになってしまう。8種類もあるアーマーの形が異なっているので、それをよく見てパーツを取りなさいということらしいのだが、激しい戦闘中に、細かなドットの違いを見極めるのは至難の業。あまりに難しすぎるゲームシステムである。そして、運よくパーツをコンプリートし、画面下に完成したアーマーが並んだとしても、今度はそれを使うのが難しい。複数並んだアーマーの中から状況に合ったものを適切に選択するには、プレイヤー自らレバーを左右に動かし、点滅するアーマーのアイコンを移動させ、装備したいアーマーのところでボタンを押すのだ。そう、自機を左右に動かすのと同時に、アーマーを選択する操作をしなければならないということだ。まあ、大抵は適当に選んだアーマーを装備し、あっという間にアーマーを使うためのエネルギーを使い果たして散っていくことになる。
 
 かように、常人にはとても処理しきれない仕掛けが数多く盛り込まれたASOであるが、僕の友人などは「どのアーマーが飛び出すかわからないところが面白いに違いない」と、かなり好意的な解釈をしていた。どうにも同意しかねる意見だが、なんとアーケードアーカイブス版では、オプションに最初から全アーマーがそろっている状態からゲームがスタートするという項目が設けられているのだ。そう、あのパーツを3つ集めてアーマーを完成させるプロセスを省略できるのである。長年の懸案事項であった、ASOのゲームシステムの理解し難さから開放されたかのように、僕は全アーマーからお目当てのものを装備しようとボタンを押した。瞬間、レバーの入れ間違いで8方向に単発の弾丸を打ち出す、強いような弱いようなアーマーが装備され、数十年ぶりのゲームプレイには貢献しないままアーマーエネルギーだけが消費され、散っていったのであった。
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