いや、これは推理小説とは言わないだろう。
短編5編で構成されたオムニバス形式の話なので、事件が提示されてから主人公の推理、解決まで拍子抜けするほどあっさりと展開してしまうのだが、それはまぁ、よしとしよう。しかし、肝心の謎解きの段階で最初に提示されていない(読者が知る由もない)事実が後から後から登場してくるのは推理小説と言うには余りにアンフェア。強いて言うなら『ライトミステリー』とか?(笑)
まぁ、手応えが無い謎と、ツンデレに分類されるであろう主人公瞑のキャラを楽しめと言わんばかりの内容は単なるライトノベルとして捉えればごく標準的な作品か。
個人的にはイマイチでしたが。
- 作者: 三雲岳斗
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/12/14
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