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CATAPILLA / CATAPILLA

曲に面白みがなく、ヴォーカルがイモくさいB級の典型バンドか……
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と思って聞いたキャタピラ。しかし、1曲目の型破りかつ執念的な出来がその一歩手前で単なるB急に陥ることを防いでいる。確かにバンドの基本スタイルは典型的なブルーズロックで正直退屈。割と単調なリフになんだかちょっとイッちゃってる感じでキモいヴォーカルが乗って行くスタイル。彼らのサウンドを人で表すなら、脂ぎった顔でネチネチと絡んでくる酔っぱらいオヤジであろう……違うか(笑)でも、そんな表現もしたくなるような異様なサウンドで、しかも70年代初頭のレコードと考えても音悪すぎるだろ!という録音で、極めて印象は悪い。が、しかしアルバムのオープニングを飾る"Naked Death"におけるただならぬ迫力で歌うヴォーカルには何やら言葉で説明できない妖しい魅力を感じてしまうのだ。てか、このヴォーカル女性なの?アンナ・ミークという女性ヴォーカルによるエネルギッシュな叫び声が異様な雰囲気を作り上げている。それだけでも放っておけない1枚だ。
ちなみにB面は24分1曲の大作。A面と変わらないことを延々24分やっちゃうパワーが凄い(笑)