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ハンコック

不死身の男ハンコックが犯罪や事故から街を守っているんだけど、それが人々の日常として広く知られていて、かつハンコックの粗暴な行動によって引き起こされる二次的な被害に人々はハンコックを"asshole"と罵っているというちょっと変わった設定の映画。
以下若干ネタバレあり。

序盤の基本的な疑問として、「そもそもなんでこんな粗暴なやつが人を助けるんだよ!」というのがあったのだが、それはストーリーを追っていくうちにわかることで安心した。
長年罵声を浴びせ続けられすっかりやさぐれているハンコックが、徐々にレイに対して心を開いてくる展開が非常に楽しい。ついにヒーローとして登場し、事件を解決して人々に喝采を浴びるシーンはなかなかいい話だ。
が、しかし、その前半60分でこの映画は終わり。
後半は口があんぐりしてしまうようなトンデモ展開が待っている。前半からはあまり類推できないような設定が登場し、あれよあれよという間に物語の趣は姿を変えてしまう。
そのトンデモ設定も、むりやり劇的な展開を作ろうとしたがための設定で、いかにも作られた感が強いのが残念。
どうせなら前半のヒーローとして歩み出すまでの話で全編通してほしかったよ。まあ、それだとちょっと内容的に薄いかもしれないな。
なんか微妙に惜しい映画。