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凶宅 (光文社文庫) 三津田 信三

今年9冊目

凶宅 (光文社文庫)

凶宅 (光文社文庫)

 
日本人にとって山は信仰の対象である。その山を開発しようとして、その途中で打ち捨てられた分譲地。それだけで不気味さは満点だ。お膳立てされた部隊で積み重ねられる奇妙な出来事は空恐ろしく、最後まで息苦しいばかりの緊張感を漂わせている。そしてラストに読者をあっと言わせる仕掛け。素晴らしいホラーでした。