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果たして任天堂のテニスは、その後のテニスゲームの基本であるのか / テニス / FC

 Wikipediaに『その後の各種テニスゲームの基本となった』の一文があり、考えていた。(揚げ足を取ろうという記事ではない)

 
 ファミコン版『テニス』の特徴は、画面奥方向に向かって遠近法で描かれたコートである。テニスゲームの元祖とも言える、PONGが平面的に描かれたコート(?)内でゲームが進行するのと比べると、その映像は格段に美しい。

 
 では、このファミコン版テニス以前に、このような疑似3Dの表現を用いたテニスゲームは存在していないのだろうか。
 
 実は、Atari2600では、同じレイアウトでコートを表現したテニスゲームがリリースされている。(1981 ACTIVISION)

 
 そして1983年には、日本でも堀井雄二による『ラブマッチテニス』がエニックスから発売になっている。

 
 そう考えると、ファミコンのテニスがテニスゲームの基本となったというよりは、テニスゲームをより自然な形で表現する上で、その表現方法が、本物のテニスプレイヤーと同じ視点である、奥行き方向に遠近法を用いた描き方に帰結するのは当然の流れだったのかもしれない。
 
 ちなみにAppleIIには、『テニスチャンピオンシップ』という実に個性的な視点のテニスゲームがあった。さすがAppleII