PlayLoud!!

Since1997

英語はゲームから教わった / ポパイの英語遊び / FC

 ポパイのキャラクタを使った、英単語学習(?)ゲーム。

 
 今思うと、中高生の頃はどうしてあんなに英単語を覚えられたのか不思議である。そんな、自分の脳味噌が、まだまだフレッシュだった頃に出会ったゲームが『ポパイの英語遊び』だ。
 
 すでにアーケードやファミコン版が登場していたゲーム『ポパイ』のキャラクタと画面の一部を使って、英単語を覚えるように再構成されたのが、このゲームである。と言っても、内容は単純で、画面に表示される日本語を見つつ、画面上のアルファベットを拾って英単語を作ればいいのである。
 
 このゲームに問題が何問あったのか知らないが、当時中学生だった僕には難しい問題もあり、pheasant(雉)、squirrel(リス)、cicada(蝉)などなど、このゲームで覚えた単語は、今でも記憶している。ちなみにkangaroo(カンガルー)は、当時サン電子がリリースしていたアーケードゲームがあったので、つづりまで知っていた。
 
 英単語をバリバリ暗記するなんてことは、まったくやっていなかったが、それでも当時のゲームは英語表記のものが多く、(それはひとえに解像度の問題から来る”日本語表記は苦手です”というコンピュータゲーム特有の弱点から来ているわけだが)好きなゲームを遊ぶためには、どうしても英語を覚えてしまうという恵まれた(?)環境にはあったように思う。例えばパソコンで遊んだローグは、一部状況説明は英文であったし、ウィザードリィでは宝箱の罠や、ステータスは英語で表現されていた。ドンキーコングでは"How high can you get?"と挑戦的なメッセージが使われていた。没頭して遊んでいたゲームに、これだけ英語が使われていれば、少しは覚えてしまうというもの。『ポパイの英語遊び』もそんな英語を覚えてしまうゲームのひとつであったのだ。
 
 そう考えると、今の子供は、携帯ゲーム機で学習ソフトがリリースされていて、より恵まれているのかな。などと考えてしまう。