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忍者くん魔城の冒険 〜初代忍者くんに感じるプリミティブな愉しみ

PS4 ゲーム アーケードアーカイブス 長文

 忍者くん魔城の冒険は極めてシンプルなゲームである。その楽しみ方を、自分なりに再評価してみた。

 忍者くん魔城の冒険は、上下スクロールする天守閣や岩山を背景に、ドット絵で描かれたかわいらしい忍者くんが、黒忍者や妖怪を倒していくだけの実に単純なゲームだ。そこに、PSGによる簡素な(あまりかっこよくない)BGMと、UPLらしいコントラストのはっきりした色彩のグラフィックが散りばめられている。それがこのゲームのイメージではないだろうか。

 
 ぼくは、当時ゲームセンターでこのゲームを何回かプレイしながらも、そのあまりに単純なゲームデザインに、それほどのめり込むこともなく、早々に飽きてしまっていた。忍者くんの、放物線を描いてジャンプする独特の操作感もあいまって、ライトな印象の見た目に反して、イマイチ遊びにくいゲーム、ありていに言えば、面白くないゲームという印象を持ってしまった。

 
 その後、忍者くん阿修羅ノ章という続編がリリースされ、UPLという会社は姿を消すわけだが、いろいろと大人の都合もあって、忍者くんというキャラクターはジャレコが引き継ぐことになった。そして忍者くんは、パッとしない印象の忍者くん魔城の冒険からは、想像もつかないキャラクター展開を見せる。忍者じゃじゃ丸くんというファミコンソフトを始め、スーパーファミコンやゲームボーイ等多機種への展開。果てはポップコーンベンダーからパチスロまで、ゲーム界(とその周辺)には、実に数多くの「忍者くん」があふれるようになったのだ。

 
 時代が過ぎ去ってみれば、様々な事情があってそれなりに有名キャラとして記憶に残ることとなった忍者くん。こういう数奇な運命をたどるキャラクターがときどき登場するからこそ、ゲームの世界は楽しいのかもしれない。
 そんなことを思いながら、シンプルかつプリミティブなゲーム性の忍者くん魔城の冒険を改めてプレイしてみることにしたい。