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DAUGHTER OF TIME / COLLOSEUM

 さあ、英国ロックの梁山泊COLLOSEUMだ。
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 リーダーはドラムのジョン・ハイズマン。ロックのみならずジャズ界隈でも活躍し、英国ロック的にはテンペストなどにも参加していることで有名。サックスがディック・ヘクトール・スミス。オルガンはデイブ・グリーンスレイド。ベースはルネッサンスにも参加したルイス・セナモ。ギターがDEEP PURPLEにも入りそうだったクレム・クレムソン…後にあちこちで見かける名前がずらりと並んでいる。
 
 それだけに、演奏力はもちろん、ジョン・ハイズマンが最初からスタジオアルバム用に作られたと言っている楽曲は、アレンジにも十分凝っていて、非常に密度の高いアルバムに仕上がっている。さらに、アトミック・ルースターなどにも参加したクリス・ファーロウが朗々とぶっとい声で歌い上げるヴォーカルラインが強烈な個性を放っている。もちろん上手い。そして圧倒的存在感。いいアルバム、いいロックバンドにはいろいろな定義があろうが、こういう、テクニックとテクニックがぶつかり合い、かつ曲が緻密で歌も上手いというのは、まさにスタジオアルバムの理想的な一形態である。
 
 さて、このバンドメンバーつながりから、どこを聞きに行こうか ー そういう楽しみがあるバンドである。