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PlayLoud!!

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CLEAR BLUE SKY / CLEAR BLUE SKY

HM/HR british アルバムレビュー

 1970年発表の1stアルバムだが、メンバーが全員10代だと言うから英国ロックの懐の深さを感じずにはいられない。
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 正直、ロジャー・ディーンのジャケットを見ただけで期待が高まるのは、同好の士であれば言わずとも理解できるであろう。演奏、サウンド的には、後のハードロックに継承されていくヘヴィな要素を多分に擁していて、それだけでこの手の英国ロック好きにはたまらない音作りなわけだが、いかんせん10代という若さが前面に出ているのか、勢いに任せて作ってみましたという印象の曲が多い。いや、10代という先入観だけでそう断じてはいけない。それでも、この思いつき…いやいや、実験的な演奏には勢いを感じるし、これこそが70年代の英国ロックを覆っていた空気なのだろう。
 
 トリオ編成の3人がそれぞれに演奏に自信があって、だからこそインプロヴィゼーションで組み立てられたかのようなアドリブ多めの曲作りは、ともすると聞き流してしまいがちなところもあるのだが、それをわかってなのか、飛び道具的にエフェクトを掛けてみたり、オルガンや他の楽器を織り交ぜてみたり、随所に工夫も見られる。しかし、それが最大限効果を発揮しているかというと、必ずしもそうとは言い切れず、現代の感覚からするとちょっと外している部分も無きにしもあらず……

 総合的に見て、しっかりプロデューサーがついて、曲作りからコントロールすれば化ける可能性はあったのかもしれない。でも、時代もバンドの経験値もそんなところへは達してないので、後からあれこれ言ってみても詮無きこと。これは、このレアな感じを楽しむバンドですよ。