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IN THE LAND OF GREY AND PINK / CARAVN

灰色とピンクの地。
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ここ数年ようやく興味を持ち始めたカンタベリー・ミュージック。そもそもカンタベリー・ミュージックの定義がよくわからない。いや、そう呼ばれるバンドたちの一群の作品を聞いて雰囲気はなんとなく伝わってくるんだけど、このジャンルというか括りに意味があるのかイマイチわからない。(まあ、それを言ったら「プログレ」という言葉なんかもよくわかんなくなっちゃうんだけど)
それでも音を聞き、様々な論説を読み、言語を通して音楽の何たるかを理解しようという試みを常に続けてきたわけだけど、そもそも音楽の聞き方としてそれが正しいのかどうか。そういう根源的な命題がぼくのカンタベリー・ミュージックを聴くという行為にはつきまとっているのである。
ごちゃごちゃ言ってないでサウンドを聞けよってことで、アルバムを聞いてみると1曲目の"Golf Girl"からもうなんか英国的な牧歌メロディにあふれていて、「お前なんだよその音」と突っ込みたくなることしきり。いやいや、このあっけらかんとした感じは悪くないですよ。このジャケットで出てくる音がこれでしょ。いや、この歌の歌詞じゃなくても紅茶の一杯も飲みたくなりますよ。
ありきたりな言い方で評するならば、アルバム全体にのどかな空気感が漂っていて、昔は全然こんなの聞けなかったけど、今聞くとすごく癒やされるのです。