数年前、ソニーのGPS-CS1KSPというGPSユニットを使っていた。
http://www.sony.jp/gps/products/GPS-CS1KSP/index.html
GPSユニットのついていないデジカメ(ほとんどがそうだが)で撮影した写真に、後からジオタグを付加するためのGPSロガーだ。
結構遊べるアイテムだったが、電池の保ちが悪いのと、GPSの測位が遅いのとでほとんど使わなくなってしまった。ジオタグを付加する専用ソフトもイマイチだったしね。
今は新しいGPSユニットが出ているので性能もよくなっているのかもしれないが、正直値段も高いしもう買う気もないな〜と思っていた。
http://www.sony.jp/gps/products/GPS-CS3K/index.html
が、待てよ。iPhoneに搭載されているGPSユニットでなんとかならないものか?
……と、思ってたらやっぱりそういうアプリがありましたよ。
Every Trail(無料)
使い方は簡単。起動して「START」ボタンを押すだけで位置情報を記録し始めてくれる。
最後は記録した位置情報をEvery Trailの専用サーバにアップして終了。このWebと連携しているのが優れているところ。
登録が必要だが、無料なので安心して使える。
http://www.everytrail.com/
早速、先日購入したDMC-GF1で撮影した写真(RAWデータ)にジオタグを付加してみた。
ちなみに写真は全部Macで管理しているので今回はMacのお話。
まずは、iPhoneからGPSデータをアップロード。
これをWebから閲覧すると、Googleマップを利用して移動経路が表示される。データは公開されるので自宅の位置などプライバシーには注意を。
地図表示の左下の方(赤線部分)にある「Download GPX for your GPS」をクリックしてGPSデータをダウンロードする。
このGPSデータをRAWデータに付加するために、「GPS Photo Linker」という別ソフトを使用する。(フリーソフト)
http://www.earlyinnovations.com/
おっと、その前にLightroomでジオタグを付加する写真を選択して、「メタデータ」→「メタデータをファイルに保存」としておこう。
保存したらLightroomは一旦終了。
GPS Photo Likerの操作手順。起動したら……
(1)Load TracksでGPSデータ(GPXファイル)を読み込み
(2)Autoタブをクリック
(3)Load Photosで、ジオタグを付加したいRAWデータを読み込み
(4)ジオタグを付加したいファイル名をクリックするか、「Process all photos」をチェックして全ファイルを自動的に選択
(5)「Batch Save Photos」ボタンを押してジオタグを書き込み
※ちなみに「Ignore previously geotagged photos」のチェックを外すと、すでにジオタグを書き込んである写真にも新たにジオタグを書き込み直します。誤ったジオタグを書き込んでしまった場合は、このチェックを外さないと新たなジオタグは書き込んでくれないから注意。
もう一度Lightroomを起動して、先ほどの写真を選択。「メタデータ」→「メタデータをファイルから読み込み」を選択。
これでジオタグを書き込めてしまう。簡単!
Lightroomの画面から「GPS測定位置」をクリックするとブラウザでGoogleマップが表示される。
というわけで、仕事帰りに撮ってきた写真にジオタグを付加してみたよ!(写真をクリックするとはてなフォトライフのブラウズ画面から位置情報が見れます)
この夏、Twitterなどで度々話題が流れてきた上田駅周辺です。
サマーウォーズの垂れ幕はまだ設置してあります。
危ない表情の獅子の像www
水車。こういう写真がフラッシュなしで撮影できるのは開放F値1.7の強み。
ちょっとくたびれ気味の真田幸村像。
あまり人がいませんが……俺が学生の頃はこんな現代的な意匠すら無かったんだから!ww
スローシャッターで。三脚なしでもこれぐらいできました。
帰りに立ち寄った高速のサービスエリアも、きっちり位置情報が反映されています。
ガソリン入れた場所もばれますww
暗い車内での撮影もこの通り。
アップした写真はJPEGで現像してあるけど、RAWデータにあらかじめジオタグを付加しておけば現像後のデータにジオタグを付け直す必要なくて便利。
それにしてもDMC-GF1、なかなか使えます。