PlayLoud!!

Since1997

かまいたちの夜

スーパーファミコンで散々プレイして、すっかり遊び尽くした感のあるゲーム。しかし久々にプレイしてみると(犯人がわかっていても)なかなか面白くてハマる。

かまいたちの夜』がその後乱造された同系統のゲームと比較して優れていたのは、何回かプレイするうちに犯人の動きがわかってきて、プレイヤーがそれを迂回する行動を選択することで第2、第3の犯行が防げたり、謎の究明が為されたりすることである。いや、もちろん選択肢からすぐにそれが読み取れないところもあって、エラー&トライな部分もあるにはあるんだけど。それでも『犯人の動きを考えながら楽しめる』ってのは推理小説ならぬ推理系ノベルゲームとしては秀逸。

この整合感は同じチュンソフトの『弟切草』ではまだ実現されていなかっただけになおさら『かまいたちの夜』の完成度が高く見える。ホラーな内容の『弟切草』も個人的には好みではあるが、どちらかと言えばトンデモ展開になりがちなホラーよりはミステリの方がこの手のゲームには合っているかもしれない。

で、似たような整合感を更に高めたのがザッピングシステムを搭載する『街』になるのだが、こちらは内容がコミカルなのでもうひとつ好きではなかった。面白くはあったけどね。『かまいたちの夜』のような雰囲気でまたサウンドノベルをリリースしてほしいところ。あぁ、『2』は問題外ってことで。

昔プレイしたときはそうでもなかったのだが、今はたまたま『かまいたちの夜』のモデルとなったペンションまでそう遠くないところに住んでいるのでこの雪深い夜の圧迫感はリアル。ホントに埋まるぐらい雪降るからな〜(笑)
screenshot