PlayLoud!!

Since1997

SET THE WORLD ON FIRE / ANNIHILATOR / 1993 CANADA

セット・ザ・ワールド・オン・ファイア

セット・ザ・ワールド・オン・ファイア

スラッシュメタルとアメリカンパワーメタルにプラスアルファをしたようなサウンド。ソリッドなギターとスピーディなフレーズ。冷淡で硬質感を湛える音像はヘヴィメタルの冷たい部分を象徴するかのような音作り。メロディ的には割とメロディアスな部分があり、アーロン・ランドールのヴォーカルは時にドラマティックに、時にメロウに歌い上げるように曲をリードしていく。
全体的に大人しめな印象を受けるが、前述したメロディアスな部分と、決めのギラリと光る鋼鉄の冷たさの対比を楽しむアルバムに仕上がっている。演奏技術は高くてタイト、整合感に満ちているが、それが逆に淡泊さを感じさせる部分もある。"Hell Bent For Leather"はご存じJUDAS PRIESTのカヴァー。これも淡泊で切れ味のいいテイスト。

Aaron Randall(vo)
Jeff Waters(g)
Neil Goldberg(g)
Wayne Darley(b)
Mike Mangini(dr)