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NO PAROLE FROM ROCK’N’ ROLL / ALCATRAZZ / 1983 USA

アルカトラス

アルカトラス

イングヴェイ・マルムスティーンスウェーデン渡米直後に加入した(させられた?)STEELERを脱退した後、グラハム・ボネットと組んでスタートさせたバンド。純粋なイングヴェイ主導バンドではないが、それでもSTEELERに比してイングヴェイテイストの割合はかなり高い。

音楽性としては同時代のバンドに例えるならやはりRAINBOWに近いとするのが妥当だろう。しかし、RAINBOWより遙かにクラシカル、遙かにドラマティック、そしてイングヴェイの超絶ギターテクニックと、メタル界に衝撃を与えるには十分すぎるほどの要素がここには詰め込まれている。

高速シーケンスとクラシカルなアルペジオで多くのヘヴィメタルファンをノックアウトした”Jet To Jet”、そのテーマのみならず嗚咽するかのようなギターソロが聴く者の心を掻きむしる”Hiroshima Mon Amour”、クラシックギターを用いたイントロが印象的なバロック調の”Incubus”からシャッフルのリズムがアグレッシブな”Too Young To Die,Too Drunk To Live”への圧倒的な展開など今聴いても極めつけのイングヴェイサウンドが楽しめる名盤だ。

”Too Young To Die,Too Drunk To Live”のネオクラシカルなソロ部分はいつ聴いても目頭が熱くなる。

Graham Bonnet(vo)
Yngwie Malmsteen(g)
Gary Shea(b)
Jan Uvena(dr)
Jimmy Waldo(key)

はてなのレビュー文字数オーバー。すまぬ。